6月27日歌舞伎鑑賞会
- 2013/07/02(Tue) -
柿葺落六月大歌舞伎
【第二部】十四時四十分時開演


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一、壽曽我対面

二、土 蜘


三回鑑賞会を行う、第三回目は「第二部昼公演」です。
社友会会員の中から、当選された30名の方が観劇されました。

この日は梅雨の晴れ間の強い日差しが降り注ぎ、
早くから集合していた皆さんは、歌舞伎座の屋根の下に避難していました。

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今回は演劇への造詣が深い、丸山一昭さんへ感想文の依頼をしましたら快諾いただき、
ここに寄稿されたものを掲載いたします。
お忙しい中、ご協力有難うございました。

柿葺落六月大歌舞伎を観て
                            丸山一昭
6月27日、社友会肝いりの新歌舞伎座完成祝いの柿葺落興行を観ることができた。
もっともこの漢字を「こけらおとし」と読むとは知らなかった。
僕らの年代はこの手の物は大体読める筈だが、これには参った。
地下鉄東銀座駅から続く歌舞伎座までは大変な賑わいだった。

「寿曽我対面」の幕が上がった。次代を担う若手役者の勢ぞろいである。
中でも最有力候補と言われながら事件ばかり起こし、
別な意味でも話題の中心海老蔵は、顔良し、声良しのスターだけに期待は大きかった。
「成田屋!」の掛け声が場内を沸かすが、古き良き時代の歌舞伎しか知らない私には、
なにかひと味違う、と感じられた。

私の学生時代、昭和29年頃の話である。
或る人の紹介で、二代目市川猿之助(後の初代猿翁)さんの
写真を撮らせて頂けることになり、
歌舞伎座の楽屋を訪ねたことがある。
演劇界では並ぶもののない歌舞伎人気役者に、
足の震える思いで楽屋に入ったが、
初対面の私に対しても人柄の優しさが伝わってくる。
素人同然の学生カメラマンに、
鏡を前にして、くつろいだ姿を見せていただいた。
女性たちに「海老様!」と呼ばれ、
圧倒的な人気のあった九代目市川海老蔵、
弁慶役者と言われた松本幸四郎、
そして尾上松緑など当時名優と呼ばれた顔が思わず浮かぶ。

華やかな新歌舞伎座の歴史に残る柿葺落の舞台を観ていたが、
馴染みの名跡を継いだ若手の役者たちから何故かその華やかさが伝わってこない。
三津五郎や吉右衛門、仁左衛門と言った確かな役者たちが舞台を支えていたが、
これからの歌舞伎人気を背負う立役者たちがこの程度では?
と言った不安感が私を襲う。
私には勘九郎として長い間想い出に残る中村勘三郎をはじめ、
いい役者たちが立て続けにこの世を去った。
それを埋めるには余りにも時間が無かったのだろうか・・・。
しかし、とにかく柿葺落を観ようとする客は溢れている。
この人たちのすべてを取り込められるような素晴らしい舞台、
歌舞伎特有の形式美だけでなく、
心を伝える芸道を求め、若手の精進を願うばかりである。



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(事務局 成田)
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